塩酸チクロピジン緊急安全性情報解説

平成14年7月24日
塩酸チクロピジン:血栓を予防し主に脳梗塞などを治療する薬

【概要】
本剤は推定年間約100万人の患者に使用されていますが、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、および重篤な肝障害という重大な副作用が発現することが知られています。

最近では平成13年7月から14年6月までに血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)13例(うち死亡5例)、顆粒球減少(無顆粒球症を含む)35例(うち死亡6例)、重篤な肝障害97例(うち死亡6例)の報告が企業から厚生労働省に対してなされています。

これらの重い副作用はその約9割が投与開始後2ヶ月以内に発現しており、本医薬品投与開始2ヶ月間、2週に1回の定期的検査(血液、肝機能)を行うことで、これらの副作用の早期発見、重症化の防止が可能であることが分っています。

【注意点】
これらの副作用を早期に発見し重症化を予防するため、飲み初めから少なくとも2ヶ月の間は2週間に1回の血液検査を必ず受けてください。また服用中に下記の初期症状に気づいた場合はすぐに主治医に受診してください。

《血栓性血小板減少性紫斑病の初期症状》
体がだるい、食欲がない、紫斑(内出血)ができるなど

《無顆粒球症の初期症状》
急激な発熱、のどの痛み、体がだるい、口内炎など

《肝障害の初期症状》
体がだるい、吐き気、かゆみ、皮膚や眼が黄色くなる、尿が茶色になる、意識がぼんやりする

 

【塩酸チクロピジン製剤、製薬企業一覧表】

製品名 企業名
パナルジン錠、同細粒10% 第一製薬株式会社
イパラジン錠 マルコ製薬株式会社
ジルペンダー錠 日新製薬株式会社(山形)
ソーパー100mg錠 日本薬品工業株式会社
ソロゾリン錠 小林化工株式会社
チクピロン細粒 沢井製薬株式会社
チクピロン錠 メディサ新薬株式会社
ニチステート錠、同細粒10% 日本医薬品工業株式会社
ネオピジン錠 オリエンタル薬品工業株式会社
パチュナ錠 東和薬品株式会社
パナピジン錠 日本ヘキサル株式会社
パラクロジン錠 株式会社三和化学研究所
ピエテネール錠 株式会社陽進堂
ピクロジン錠 太田製薬株式会社
ピクロナジン錠 大洋薬品工業株式会社
ヒシミドン錠 菱山製薬株式会社
ビーチロン錠 辰巳化学株式会社
ファルロジン錠 東洋ファルマー株式会社
プロパコール錠 日清キョーリン製薬株式会社
マイトジン錠 鶴原製薬株式会社